
「信じていた相手に突然LINEをブロックされた」
「送金したあと、相手と連絡が取れなくなった」
「名前や写真は本物だったのか、今どこにいるのか知りたい」
ロマンス詐欺では、相手が音信不通になったあとに、実在確認や所在確認のご相談につながることがあります。
ただし、相手を探すべきかどうかは、感情だけで判断するものではありません。
被害金額、残っている証拠、送金方法、相手情報の量、調査費用とのバランスを冷静に見る必要があります。
少額被害で高額な調査を行えば、かえって二次被害に近い状態になることもあります。
一方で、送金先情報やSNSアカウント、暗号資産ウォレット、相手が名乗った氏名・居住国などが残っている場合は、実在確認や所在確認を検討する意味があります。
この記事では、SNS型ロマンス詐欺の深刻化、LINEブロック後に残すべき情報、被害金を取り戻すために探すべきかの判断、そして探偵ならどう考えるのかを、コラム形式で解説します。
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ロマンス詐欺は、単なる恋愛トラブルではありません。
SNSやマッチングアプリで知り合った相手から、投資話や送金を求められ、最後はLINEやSNSをブロックされて音信不通になるケースがあります。
SNS型ロマンス詐欺について、警察庁は、SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った相手と直接会うことなくやり取りを続け、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭等をだまし取る詐欺と説明しています。
警察庁の公表資料では、令和7年のSNS型ロマンス詐欺は認知件数5,604件、被害額552.2億円とされています。
SNS型投資詐欺も認知件数9,538件、被害額1,274.7億円とされており、SNSをきっかけとする詐欺被害は深刻化しています。
出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
特に多いのは、恋愛感情を利用して信用させたあと、暗号資産、投資サイト、海外送金などへ誘導する流れです。
LINEをブロックされた後は、金銭被害だけでなく「相手は実在したのか」「どこの誰だったのか」という実在確認・所在確認の問題につながることがあります。
相手にLINEをブロックされると、焦って別の方法で連絡を取りたくなるかもしれません。
しかし、最初にするべきことは、相手を追いかけることではなく、残っている情報を消さずに保存することです。
ブロック後は、SNSアカウントの削除、プロフィール変更、投資サイトの閉鎖などで、確認できる情報が急に減ることがあります。
すべてがそろっていなくても問題ありません。
一見関係がなさそうな情報でも、複数を照合することで、相手の実在確認や所在確認の手がかりになる場合があります。
証拠は、画像だけでなく時系列も残しておくと役立ちます。
ロマンス詐欺の被害に遭うと、「恥ずかしい」「思い出したくない」という気持ちから、やり取りを削除してしまう方もいます。
しかし、ブロックされた直後ほど、残っている情報は重要です。
警察や弁護士へ相談する場合はもちろん、探偵目線でも、相手がどの段階で信用させ、どの段階で金銭要求へ移ったのかを確認する材料になります。
まずは削除せず、スクリーンショットやメモで保存しておきましょう。
ロマンス詐欺で相手にLINEをブロックされると、「相手を見つけてお金を返してもらいたい」と考えるのは自然なことです。
ただし、相手を探すべきかどうかは、被害金額・残っている情報・調査費用を冷静に見て判断する必要があります。
被害額に対して調査費用が大きく上回る場合、さらに負担が増えてしまうおそれがあります。
たとえば、被害額が100万円にもかかわらず、調査費用が150万円かかるような場合は、返金だけを目的にした調査は慎重に考えるべきです。
一方で、数百万円から数千万円規模の被害や、相手の情報・送金先情報が残っている場合は、実在確認や所在確認を検討する意味があります。
海外送金や暗号資産を使った被害では、相手が複数の名義・口座・ウォレット・投資サイトを使い分けていることがあります。
送金履歴が残っていても、その情報だけで相手の所在や資金回収に直結するとは限りません。
まずは、次の情報を削除せずに保管してください。
これらは、警察や弁護士に相談する際にも重要な資料になります。
FAMでは、WAD・CIIなどの国際ネットワークや、暗号資産・海外送金に関する専門的な知見を持つSphere Stateとの連携を踏まえ、実在確認・所在確認・情報整理のご相談に対応しています。
仮想通貨や暗号資産が関係する被害については、以下の記事も参考にしてください。
ロマンス詐欺の被害後は、「お金を取り戻せる」「資金を追跡できる」といった言葉に強く反応してしまうことがあります。
たしかに、被害の内容や送金方法、残っている証拠、対応の早さによっては、一部返金につながった事例もあります。
特に、送金直後で情報が残っている場合や、口座名義・送金先・暗号資産ウォレット・投資サイト情報などが整理できている場合は、警察や弁護士への相談を含めて、早めに動く意味があります。
返金の可能性を高めるためには、感情的に相手を追いかけるよりも、まず証拠を残し、送金先や相手情報を整理することが重要です。
一方で、暗号資産や海外送金が関わる案件では、返金を必ず保証できるものではありません。
「必ず返金できる」「確実に回収できる」と断言する業者には注意が必要です。
大切なのは、調査をすること自体ではなく、今ある情報から現実的に何ができるかを見極めることです。

ロマンス詐欺で相手にブロックされた場合、探偵だからといって、すべての案件を「追いましょう」とすすめるわけではありません。
むしろ最初に見るのは、被害金額・残っている情報・追える可能性・調査費用のバランスです。
相手を探したい気持ちは当然ですが、被害額が少額で、相手の情報もほとんど残っていない場合、高額な調査を行うことで、さらに負担が増えてしまうことがあります。
少額被害の場合は、悔しくても「勉強代」として割り切り、証拠保全と今後の再発防止を優先した方がよいケースもあります。
探偵が見るのは、「相手を追いたいか」ではなく、追えるだけの手がかりが残っているかです。
たとえば、次のような情報が残っている場合は、実在確認や所在確認を検討できる可能性があります。
これらを確認したうえで、情報同士につながりがあるのか、架空情報の可能性が高いのか、国内外のどこに接点があるのかを見ていきます。
追える可能性が見えた場合は、調査を検討する意味があります。
逆に、情報がほとんど残っておらず、相手の実在性すら確認できない場合は、無理に高額な調査をすすめるべきではありません。
ロマンス詐欺の相談では、「相手を見つければ全額返ってくる」と期待される方もいます。
しかし、実際には、相手の特定や所在確認ができたとしても、被害金が満額回収できるケースは多くありません。
すでに資金が移動していたり、第三者名義の口座や暗号資産ウォレットを経由していたり、海外に関係者がいる場合は、回収までの難易度が高くなります。
そのため、探偵としては「追えるか」だけでなく、追った先にどのような現実的な対応ができるのかを考えます。
「見つかれば必ず全額戻る」という前提で動くのは危険です。
警察や弁護士への相談、証拠整理、相手情報の確認、費用対効果を含めて、慎重に判断する必要があります。
ロマンス詐欺は、金銭被害だけでなく、信じていた相手に裏切られた精神的なダメージも大きい問題です。
だからこそ、被害直後は「相手を許せない」「正体を知りたい」「何としても取り戻したい」と感じるのは自然です。
しかし、探偵目線では、感情だけで調査を始めるのではなく、まず冷静に判断材料を見ます。
調査をする意味がある案件もあれば、これ以上お金をかけない方がよい案件もあります。
大切なのは、被害者の不安につけ込まれて、二次被害に遭わないことです。
探偵に相談する場合も、最初から契約を急ぐのではなく、まずは今ある情報で何ができるのかを確認することをおすすめします。
ロマンス詐欺で相手にLINEをブロックされると、すぐに追いかけたくなるのは自然なことです。
しかし、まず大切なのは、相手を追うことではなく、残っている情報を消さずに保全することです。
被害金額が少額の場合は、無理に高額な調査を行うより、今後の再発防止を優先した方がよいケースもあります。
一方で、被害額が大きく、相手情報や送金先情報が残っている場合は、実在確認や所在確認を検討する意味があります。
大切なのは、感情で動く前に、今ある情報から何ができるかを冷静に見極めることです。
不安な場合は、証拠を削除せず、現在分かっている内容を整理したうえでご相談ください。
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監修者・執筆者 / 山内(探偵業務取扱責任者)
東京都公安委員会 探偵業届出 第30210283号(東京都)。探偵業務歴20年以上。家族・親族・恩師・友人・元交際相手・ビジネス相手などの人探し調査に長年従事し、少ない手がかりからの情報整理、所在確認、調査報告書作成まで幅広く実務を担当。国内外ネットワークを活かした人探し調査を専門とする。監修者・執筆者一覧へ
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