ホーム > 人探しコラム > 認知症の行方不明者の捜索が困難な理由を探偵目線で解説
公開日: 2025/06/06
人探しコラム
 公開日: 2025/06/06

認知症の行方不明者の捜索が困難な理由を探偵目線で解説

この記事の読了目安時間は約 1 分です。

認知症を患った高齢者が行方不明となる事件は多く、ときには亡くなった状態で見つかることも珍しくありません。

そして亡くなった人の約7割が、行方不明となった場所から5キロ圏内と近距離で見つかっています

認知症患者が行方不明となった場合、GPSやドローンなどを活用して早期発見をめざしますが、人探しは簡単ではありません。

今回は、認知症の行方不明者の捜索について、探偵目線で解説します。

当該ニュースの概要

去年、認知症やその疑いがあり、行方不明になったあと、亡くなった状態で見つかった人の7割以上が、行方不明になった場所から5キロ圏内で死亡していたことが警察庁のまとめでわかりました。

警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、行方不明になったとして、去年、全国の警察に届け出があったのはのべ1万8121人で、前の年よりも918人減りました。

都道府県別では、大阪府が2086人で最も多く、次いで神奈川県が1907人、埼玉県が1812人、愛知県が1476人、兵庫県が1454人などとなっています。

届け出のあった1万8121人のうち、93%にあたる1万6877人は去年のうちに生存が確認されましたが、491人は亡くなった状態で見つかりました。

引用元:NHK|認知症 去年の行方不明者 死亡の7割以上が5キロ圏内 警察庁(2025年06月05日)

認知症患者の捜索が難しい理由

認知症患者はいきなり徘徊が始まることもあるため、日頃から注意が必要です。

ここでは、認知症の行方不明者の捜索が難しいと言われている理由を解説します。

本人の記憶や目的意識が低下している

認知症患者は移動する目的がなく、あてもなく徘徊してしまうことが多いため、捜索が難しくなります。

認知症の人は直前の出来事を忘れてしまうため、「なぜ家を出たのか」「どこに行こうとしていたのか」を自分で理解し続けるのは困難です。

もし誰かに声を掛けられても、自分の名前や家の場所も思い出せず、そのまま歩き続けてしまうということもあるでしょう。

自分が認知症であることや、迷子となっていることに対する自覚がないのも、捜索を妨げる大きな要因です。

自分から助けを求める行動ができないため、行方不明の状態が長く続いてしまいます。

行動パターンが予測しづらい

認知症患者の場合、日々のルーティンもわからなくなり、普段散歩などで通る道でも迷子になる可能性があります。

前頭葉障害によって自己判断が難しい状態にあり、思い付きで行動することも多いです。

このため、本人の散歩ルートやお気に入りの場所を捜索しているのに見つからない、ということは珍しくありません。

また、状況を理解できず、危険な場所に立ち入ってしまうこともあり、「なぜこんなところに来たのだろう」と思うようなところで発見されることもあります。

認知症患者が行方不明になったときの対策

認知症患者は行方不明の期間が長く続くと、ケガや事故、体調悪化などのリスクが高まります。

本人の安全を確保するためにも、認知症患者が行方不明となったときの対策を確認しておきましょう。

早めに通報する

認知症を患う人が行方不明になったときには、早い段階で警察に通報することが大事です。

通報する際は、本人の写真や特徴、行方不明となったときの日次や状況などを詳しく伝えます。

警察に通報すると同時に、近隣住民にも協力を呼びかけましょう。

行方不明から時間が経つと行動範囲が広くなり、捜索が困難となります。

「迷惑をかけるかも」という心配はせず、いなくなった段階で早めに通報することが大切です。

GPSや見守りタグを活用する

認知症の症状が酷く、徘徊が心配な場合は、普段からGPS見守りタグを着けておくと安心です。

実際に、GPSや見守りタグを活用して、早期発見につながった例は多くあります。

GPSの機能は製品によってさまざまで、玄関に設置した親機と連動して外出時に通知されるものや、SOSボタンがついているものなどがあります。

本人の状況を考慮して、最適な製品を選びましょう。

GPSは屋外や地下で位置がズレることもあるため、なるべく精度が高いものを選ぶとよいでしょう。

普段の行動パターン以外の場所も捜索する

認知症患者は、記憶障害や目的意識の低下により、普段は行かない場所へ進んでいることもあります。

行きつけのお店や散歩ルートを捜しても見つからない場合は、目撃情報のあった場所とは反対方面を捜したり、普段行かない場所に行ってみたりと、捜索範囲を広げることもポイントです。

認知症の高齢者は、脱水症状に陥りやすく、水分補給のために水辺へ向かうことが多いと言われています。

近くに川や用水路がある場合は、重点的に捜すとよいでしょう。

探偵はどう見る

早期に動くことが大切といっても、警察はなかなか動き出すことができない場合も。

しかし、探偵であれば迅速に動くことができます。

探偵ならではのコネクションと、人探しの豊富な経験値で、行方不明者を探し出します。

場合によっては、警察との連携を図ることも可能です。

大切な人の命を守るために、一刻も早く探し出しましょう。

お問い合わせフォーム

    個人情報の取り扱い

    ファミリー調査事務所(以下、弊社)は、個人情報の重要性を認識し、それらの保護に関する法令などを遵守する為、プライバシーポリシーを制定して個人情報の保護を業務に従事する全ての者に対し徹底しております。

    • ○お問合せ頂いた内容に的確に対応する目的
    • ○個別説明会への対応
    • ○その他、上記に附随する目的

    ご記載いただいた情報は、当社の個人情報保護方針に従い適正に管理しています。

    個人情報の相談等については、お問い合わせ窓口までお申し出ください。

    ×

    お名前 (必須) (匿名可)
    お住まい地域
    ご連絡先 (固定電話・携帯)
    メールアドレス (必須)
    現時点の情報
    ※今お持ちの情報をお聞かせ下さい
    その他質問・要望
    希望予算 円くらい
    個人情報の取り扱い
    →個人情報取り扱いについて


    ※docomo・au・softbankなどの携帯電話アドレスはドメイン指定設定により毎月10件以上の「送信エラー」が起こっているため、 フリーメール(GmailやYahoo!mail)の利用をおすすめします。しばらく経っても返信が来ない方はお電話にてご確認くださいませ。

    執筆者 / 吉田

    人探し調査員歴8年。自身の関係者が失踪した辛い経験を持つ。 独学で多くの捜索方法とカウンセリングを学び実践。 豊富な実践経験から探偵の門を叩き、捜索、カウンセリングのプロとして活躍中。 監修者・執筆者一覧へ

     

    人探し相談ランキング

    Ranking

    一人で悩んでもなにも解決しません…是非ご相談を!

    携帯/PHS対応 24時間365日対応 0120-862-506 携帯/PHS対応 24時間365日対応 0120-862-506

    人探し探偵調査窓口ホットラインは24時間受付ております。電話相談は何度でも無料です。
    ご相談の段階では匿名でのご相談が可能です。調査が必要かわからない方も気軽にお問合せ下さい。

    Copyright(C) 人探し探偵調査窓口. All Rights Reserved.

    (C) 人探し探偵調査窓口

    pageTop
    メール相談 LINE相談 電話相談