犯罪を犯した人は、大人しく捕まる選択をせずにほとぼりが冷めるまで逃亡して時効を待ったり、そのまま誰にも見つからずに暮らし続ける場合があります。
日本国内で名前を偽ったり整形して逃げ続ける人もいますが、資金力を持つ人は日本の警察の捜査が及ばない海外にまで逃げることも多いです。
近年で言えば、脅迫で有罪判決だった「ガーシー」こと東谷義和被告や、高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」運営会社の元社長である福原敬済容疑者がアラブ首長国連邦の都市・ドバイに逃亡していたことで知られています。
それ以外にも海外に逃亡する犯罪者は多数いますが、なぜ犯罪を犯した人は生活の基盤がない海外に逃亡するのでしょうか。
逃亡する犯罪者特有の事情を理解することで、海外に逃げ込んだ犯罪者の動向を掴むことが可能です。
もし海外に逃げた犯罪者を探し出したい場合は、海外の人探しに特化した探偵の人探しサービスをご利用ください。
この記事では、犯罪者が海外に逃げ込む心理と探偵による海外での人探しについて解説します。
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脅迫事件で有罪判決を受けた「ガーシー」こと東谷義和被告や、高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」運営会社の元社長だった福原敬済容疑者などが逃げ込んだアラブ首長国連邦(UAE)の世界的大都市・ドバイ。なぜ犯罪者や容疑者は逃亡先にドバイを選ぶのか。国際ジャーナリスト・山田敏弘氏に聞いた。
(中略)
先日、X(旧Twitter)で「犯罪者はなぜドバイに集まるのか」について話題となっていた。
《なんで犯罪者はみんなドバイに逃げるんだろうかとググったところ、ドバイの警察が過去2年で432人の国際指名手配犯を逮捕したという記事が出てきて笑ってしまった。全世界30カ国から集まってきているらしい。甲子園かよ。》
上記のポストは6.3万“いいね”を獲得しており、ネット民の関心度の高さがうかがえる。だが一方で、どうしてドバイに逃げ込む犯罪者や容疑者が多いのか、理由がいまいちわからないというコメントも多く見られた。
はたしてドバイが海外の犯罪者や容疑者から逃亡先と選ばれる理由は何なのか? 国際ジャーナリストとして活躍する山田敏弘氏に解説していただいた。引用元:トケマッチ元代表、ガーシー…犯罪者はなぜドバイを目指す? 国際ジャーナリストが明かす逃亡生活が天国になる2つの理由(集英社オンライン)|dメニューニュース(NTTドコモ)
犯罪者が海外に逃げる理由としては日本の警察による捜査の手が届かないようにするためですが、言語も生活様式も違う海外に逃げるのはリスクもあります。
しかし、そのリスクも補って余りあるほどに、海外逃亡のメリットは大きいと言えるでしょう。
もし海外に逃げることができれば、国際指名手配をされていない限りは現地の警察から捜査されることもありませんので、捕まる心配を解消できます。
特に日本は犯罪者の引き渡し条約をアメリカと韓国の2ヵ国としか締結しておらず、ヨーロッパやアフリカなどの国に逃げられると犯人の引き渡しはできません。
理由としては、日本は死刑制度が存続しているため、海外の死刑制度を撤廃した国からすると犯罪者の引き渡しによって死刑という人権侵害行為が行なわれる懸念があるためと考えられています。
他国の犯罪者引き渡し状況としては下記のようになっており、見比べると日本が犯罪者引き渡しに関して極めて遅れていることが伺えます。
そのため、日本で罪を犯した犯罪者は他国に逃亡することが容易であるとわかります。
しかし、同じく死刑制度が存続している中国は30ヵ国もの国と引き渡し条約を締結しているため、今後締結国拡大のために日本の外交努力が求められるでしょう。
犯罪者の逃亡先としてドバイが選ばれる理由としては、滞在のためのビザが取得しやすいことが理由に挙げられます。
ドバイは積極的に外国人の受け入れを進めており、ドバイにおけるアラブ国民の割合は10%ほどで残りの90%が外国人です。
また、犯罪者であるかどうかの照会も徹底されておらず、他国から来た犯罪者であっても就労ビザや居住ビザを発行できてしまいます。
同じように犯罪者の逃亡先として選ばれるのはカナダで、移民の多さを背景に外国人への規制が緩く、ビザの取得が容易です。
海外に逃亡した後はその国で生活をする必要があるため、暮らしやすさも求められる要素になるでしょう。
その点、ドバイには高級レストランやホテルが充実しているため、お金さえあれば居住後の生活にも困ることはありません。
他にも、ドバイに逃げ込んだ犯罪者の取り締まりはフランスの国際刑事警察機構(インターポール)を介して行ないますが、その引き継ぎが上手くいかずに捕まらないということもあります。
カナダも同様に就労ビザの取得が容易なので、居住後に普通に働いて生活費を得て暮らし続けることが可能です。
それ以外に逃亡先として選ばれる傾向があるのはフィリピンで、物価が安いために暮らしやすいのとお金さえ渡せば融通を効かせてくれる傾向があるため、犯罪者が生活するのに最適と言えます。
また、既に現地にいる協力者の手を借りて生活するケースもあるでしょう。
協力者からの手引きを受ければ、現地での言語の壁を感じることなくスムーズに生活に溶け込むことができてしまいます。
日本で犯した罪によっては、海外に逃げても捜査の手を逃れられる可能性があります。
ドバイにおいては詐欺や資金洗浄などお金絡みの知能犯はお金を持っているとみなされ、ドバイ側としてもお金を使ってもらうことで経済に好影響があるので、積極的に取り締まりを行なわない事情がある傾向です。
しかし、殺人・窃盗・薬物関係といった自国民にも実害がおよぶ可能性のある罪状の犯人については他国への引き渡しの実績があるため、すべての逃亡犯の取り締まりに消極的というわけではありません。
ただ、日本とは犯罪者引き渡し条約を結んでいない以上、いち早く現地で犯罪者を発見して引き渡してもらえる期待をするのは難しいでしょう。
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所在を明らかにすると、圧倒的に多いのがこの記事と同じようにドバイです。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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